社長あいさつ
中西産業株式会社
代表取締役社長 木本 順二
建築金物屋としての原点に立ち返り、次世代につなげる堅実な経営を目指してまいります。
「自分がどこまでやれるか。」
2018年10月の就任以来、私は次世代の事業展開や人材育成を常に考えながら社長としての責務を全うしてきました。お客様や社員をはじめ、すべてのステークホルダーが満足し続けられるように、中西産業を維持していくのが私の役目だと考えています。
製品開発を最重要課題と位置づけ、さまざまなニーズに応えてきた
弊社は1949年の創業以来、建築金物の開発・製造・販売のほか、大手建築金物メーカーの販売代理店として事業展開してまいりました。住宅などに使用されるサッシ・ドア金物といった建築金物を手がけ、「暮らしの安全を考える企業」として人々の暮らしを支えてまいりました。
現在では主力の鎌ヶ谷工場をはじめ、茨城分室(丁番専門工場)・荒川分室(多品種精密板金工場)・群馬分室(亜鉛ダイカスト工場)など、国内に8事業所3分室を設けております。2000年にはISO9001の認証を取得し、物づくりやサービス提供体制について評価もいただけました。
また、国内だけに留まらず、海外の提携先とも技術交流や製品輸出をおこなっています。現在では自社開発製品を中心に、香港の子会社を経由して欧米への輸出にも力を入れています。
私は、中西産業には、3つの強みがあると考えています。一つ目は、建築金物の金型設計から部品生産まで、一貫して自社対応できることです。これにより、高品質な製品を適切な価格で提供できるようになっています。二つ目は、70年以上にわたる実績と豊富なノウハウです。国内外を含めると数百件の特許があり、たしかな技術力を誇っています。三つ目は、建築金物関連の情報収集力です。これは、自社で商社機能も持っていることから、多方面でお客様のニーズを直接くみ取り、製品開発につなげることができるということです。このような強みがあるからこそ、時代が大きく変わるなかでも変事に抵抗し、事業を継続してこられたのです。
ただ、私は他社との差別化を図るよりも、これまでの事業を着実に進めていくことが大切だと考えています。堅実な経営スタイルが中西産業の原点でもありますし、たしかな品質があればいつの時代もお客様に満足していただけると確信しています。
建築金物屋の経営者としての役目
私は長らく住友銀行(現三井住友銀行)に勤務しておりました。
中西産業は住友銀行がメインバンクでもありまして、縁あって私は、2001年に中西産業へ出向、ほどなくして転籍、以降、総務部長として自社の事務全般に力をつくすことになりました。
2005年には取締役になり、それから専務取締役に、そして2018年に4代目社長に就任しました。
中西産業の社長として、私は、社是-誠意実行・社会に奉仕・信用協調-を大切にしています。それが、70年以上にわたって引き継がれた創業者の思いであり、建築金物屋としての原点だからです。
私はその意志を引き継ぎ未来へ繋ぐため、2031年を見据えての長期経営計画を作成しました。主には、取り扱い商材や事業領域を拡大していくこと。現場の働きやすさや生産性をあげるために機械・工場投資すること。必要な人材を確保していくこと。社内全体が一丸となれるようにメッセージを出し続け、社員の意識を醸成することなどが織り込まれています。
私の強みは、根っからの銀行員であるということです。ですから、建築金物の開発・製造・販売という事業の根幹は揺るがさず、むしろそこを盛り上げていけるように振るまうのが、社長としての私の役目だと考えています。
社員やお客様をはじめ、すべてのステークホルダーに対して、中西産業が積み上げてきたものをしっかりと維持し、より良い形で次世代にバトンタッチできるように頑張ってまいりたいと思っております。
これからも、中西産業が発展し続けられるように、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。